2011年4月3日 AM6:00
まだ、薄暗い中、Mは松山にある実家を出発した。
2年前に43番札所まで「順打ち」していたため、まずは44番札所大宝寺のある久万高原町を目指し33号線を南にもどらなければならない。
「順打ち」とは四国を時計周りにお参りすることであり、また「逆打ち」とはその逆で、反時計周りにお参りすることである。
44番札所のある久万高原町は旧久万町・面河村・美川村・柳谷村の4か町村が2008年に合併してできたまちで、周囲を標高1000mを超える四国山地に囲まれる。
そもそも「久万」という老女が弘法大師に出会ったことから、その名が地名になったとされており、お遍路とはゆかりの深い地域である。
松山の実家からはおよそ30km、国道33号線をひたすら上って行くことになる。
Mは集中するためにいつもエンドレスで車に流しているRにもらったロックのCDを消す。
しだいに2年ぶりのあの感覚が蘇ってきた。
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